臨床美術の魅力!右脳活性化に効果的な「立体りんごのプログラム」をご紹介

立体りんごのアイキャッチ画像
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こんにちは、臨床美術士・保育士のHolyです。この記事では「立体りんご」というアートプログラムをご紹介します。

「臨床美術」とは、創作活動を通じて脳の働きを活性化させることを目的としたアートプログラムです。つくること、描くことを楽しみながら、認知機能の向上、ストレスケア、意欲の向上、心の傷つきの回復、右脳開発など様々な効果が得られるとされています。

たのしみながら色々な効果が得られるの?

そう。絵を描くことが苦手な人にも楽しんでもらえるように、様々なテーマ、画材、素材、工程などが繰り返し試作検討されながら丁寧にかつ緻密に作られているのよ。

この記事を読むとわかること

  • 「立体りんご」と臨床美術
  • 「立体りんご」の制作過程をちょびっと見!
  • 「立体りんご」いいところ
  • 臨床美術の魅力について
  • 右脳が活性化するとどうなるの?
目次

「立体りんご」と臨床美術

ザルに盛られたいろいろなりんご

右脳を刺激し活性化する「臨床美術」。それは素材を「見る」だけではなく、触ったり、匂いを嗅いだり、時には味わったりしながら五感をフルに活かして感じるからこそです。

子供から大人、障害を持つ方かた高齢の方も、実物のりんごを見ると緊張がほぐれ表情が一瞬で輝きます。

「好きなりんごを1つ選んでください。よーく見ると、色や形が1つずつ違います。傾いてるのもあるし枝の長さも違いますよー。」とお声をかけると

ニコニコしながら「わたしはこれ」と手に取り、なんでこのりんごを選んだのか、そのりんごのいいところや、ちょっと残念なところ(笑)などを教えてくれたりします。

こうして自然と参加者さん同士に笑顔や会話が生まれ、あたたかな雰囲気の中で制作の工程を楽しんでいくことができます。

体験してみたいけど上手に描けるか不安な方や、まずはおうちで楽しみたい方に

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りんご:ぐるんぐるん
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「立体りんご」の制作過程をちょびっと見!

りんごに和紙を張る

①りんごを触る。見る。重さを感じる。においを嗅ぐ。1つのりんごでも場所によって色が違います。デコボコしていたり、いつもだったら気にして見たりしないりんごの模様を観察します。

②身近にある新聞紙という素材を使ってりんごの量感を造形していきます。この過程ではりんごの芯になる部分をハサミで切って作ったり、新聞紙を巻いてりんごのデコボコ感やずっしり感を出していきます。

③芯の部分を作ったら、和紙や英字新聞を水溶きのりで貼っていきます。(私のクラスではなぜか英字新聞を貼ってくれる人がいません。お出ししているのですが...)

水溶きのりは乾くと和紙の色が鮮やかに戻り、完成直後とはまた違った明るさや紙の質感を楽しめます。

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フェリシモFELISSIMO フェリシモ

「立体りんご」いいところ

完成したりんごを持っている写真
  • 身近にある材料で作ることができる
  • 五感を刺激する
  • 制作の過程を楽しみながら参加者同士が交流する(褒めあい・認め合う)
  • 選ぶ・考える・構想し工夫する
  • はさみで切る・新聞紙を巻く・マスキングテープを巻く・和紙などをちぎる・水溶きのりで貼るなど...手を動かす作業がいっぱい

小さいお子さんやご高齢の方など、できる範囲や集中できる時間もさまざまです。明るく楽しい雰囲気でお声がけしながら、意欲を大切にして一緒に楽しんで制作できたらすてきですね。

またお教室や定期講習の場合は、そのクラスにより下準備を変えています。りんごの芯の部分まで作っていって、制作の過程を減らしたり、選ぶ種類の数を減らしらり…。

また社会人クラスでは、大き目の和紙をお配りしたり、りんごの枝の部分まで和紙を巻いたり葉っぱを付けたりなどご提案し工程を多くしたり、作ることを楽しんでいただけるように工夫しています。

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フェリシモ「コレクション」

臨床美術の魅力について

立体りんごの完成作品

臨床美術の魅力は多岐にわたります。以下にいくつかの魅力をご紹介します。

右脳活性化自己表現と

臨床美術は、創造性や感性を刺激することで右脳を活性化します。右脳は直感やイメージ力、情報の統合などに関与していて、臨床美術を通じて右脳を活性化することで、より豊かな表現や発想力を引き出すことができます。

ストレス解消

臨床美術は、絵画や彫刻、工芸などの創作活動を通じて自己表現を促します。自分自身の感情や思考をアートによって表現することで、内面の感情を探求し、ストレスや不安を解消する効果があります。

コミュニケーションと共感

臨床美術はグループセッションやワークショップの形式でも行われることがあり、参加者同士が作品や体験を通じてコミュニケーションを図ります。アートを通じた共有の場は、参加者同士のつながりや共感を生み出し、人間関係の向上や社会的なサポートを提供する役割を果たします。

意味づけと内省

臨床美術は自己探求や内省の手段としても利用されます。アート作品を通じて自分自身や周囲の世界に意味や価値を見出し、深い洞察を得ることができます。また、創作過程や作品の分析を通じて自己理解を深め、成長や発展を促すことができます。

統合とリラックス

臨床美術は、創作活動に没頭することで集中力を高め、心身の統合を促進します。また、アートによる創造的な活動はリラックスやストレス軽減にも繋がります。時間の経過を忘れ、心地よい状態に没頭することで、リフレッシュやリフレックスを実現します。

これらは臨床美術の魅力の一部です。個々の経験や好みによっても異なる魅力があるかもしれません。

◆色彩がきれいなスクラッチアートは削る部分で個性が出て熱中できると思います*( ᵕ̤ᴗᵕ̤ )*

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右脳が活性化するとどうなるの?

臨床美術、展示作品
DSC_2270

右脳が活性化すると、以下のような効果や特徴が現れることがあります。

創造性の向上

右脳は創造性やイメージ力の中心です。右脳が活性化すると、より豊かなアイデアや発想が湧きやすくなります。新しい視点や独創的な解決策を見つける能力が高まり、創造的な活動や問題解決において優れたパフォーマンスを発揮することができます。

直感力の向上

右脳は直感的な思考や感情の理解に関与しています。右脳が活性化すると、直感力が鋭くなります。情報や状況を素早く把握し、感情やインスピレーションに基づいて意思決定を行うことができます。直感を信じることで、より柔軟で創造的なアプローチが可能となります。

イメージやシンボルの処理能力の向上

右脳はイメージやシンボルの処理に長けています。右脳が活性化すると、視覚的な情報やイメージの処理能力が高まります。具体的なイメージやシンボルを活用して情報を統合し、総合的な理解を深めることができます。また、右脳の特徴である非言語的な表現やメタファーの理解も促進されます。

統合的な思考と創造的なつながり

右脳は情報の統合やパターン認識に関与しています。右脳が活性化すると、異なる情報や視点を統合し、全体的な見方やつながりを見出す能力が高まります。複雑な問題や概念を総合的に捉え、創造的なアイデアや洞察を生み出すことができます。

これらは右脳活性化の一般的な効果ですが、個人差があります。また、右脳と左脳は密接に連携していて、バランスの取れた活性化が重要です。右脳活性化を促す方法には、芸術や音楽の鑑賞や制作、イメージトレーニング、瞑想、身体運動などがあります。

まとめ

糸りんご

臨床美術の体験ははたのしく作ったり絵をかいたりしながら、自己表現やストレス解消、コミュニケーションと共感を促し、右脳の活性化によって創造性や直感力が高まります。イメージやシンボルの処理能力も向上し、統合的な思考や問題解決能力が発揮されます。

そうして作られた作品は、同じ素材、同じ工程でも、一人一人の個性があらわれ印象が全然違うものになります。

そこに楽しみや驚き、刺激があるので、ぜひ臨床美術士のもとグループで体験することをおすすめします。

ゆったりとした雰囲気の中、のびのびと作品を作り、その時間や空間を共有する。

これにより、より豊かな表現力や創造力を発揮できるだけでなく、自己理解やストレスの軽減にもつながります。

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